2011年09月01日

「歯科医院が清潔かどうかもしっかりチェックした方が良い。」新谷悟教授(昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学講座)の「良い歯科医院、良い歯科医の選び方」についての紹介第3弾です。

今日は、『本当に“ 清潔 ”な歯科医院』について。

先日は、
「治療の選択肢を患者の視点で、患者に納得いくまで丁寧に説明してくれる人なら信頼できる」という新谷先生のご意見について、私の考えを含めて、萩原歯科での取り組みの姿勢について述べてみました。
http://www.hagiwaradental.com/archives/1479462.html

terbin実は、今日の“ 清潔 ”の問題は、
新谷教授の述べている、手袋の使用や器具や診療台周りの清潔さ、だけの判断では十分ではありません。

“ 清潔 ”の問題の、とても重要な部分は、患者さんには見えにくいところで、しかもそれを一切の手抜きをせずに行って初めて、
『本当に“ 清潔 ”な歯科医院』だと言えるのです。


ほとんどの方が、見た目のきれいな歯科医院には、なんとなく安心感を抱くことと思います。
しかし、一見きれいなだけでは感染予防対策が十分かどうかは全くわかりません。

本当に必要な、歯科医院の感染予防対策についてお話します。

歯科治療は、内科などに比べてみると、実は、厳格な感染予防や、しっかりした滅菌消毒が欠かせない科です。

内科では、医師やスタッフが、他の患者さんの唾液や血液に直接触れる機会は、あまり多くないと思います。聴診器に血液が付着することも、一般の内科診療ではあまり見かけません。

が、歯科治療は全く違います。

歯科は、どちらかと言うと、内科より、外科に近いと言えます。
唾液や血液に触れることが多い診療科だからです。
毎日の治療のほとんどが、お口の中で行われるため、耳鼻科や眼科よりも、さらに外科に近いと言えるかもしれません。

歯の治療はお口の中のことであり、当然、唾液が存在します。しかも、歯肉に炎症がある場合などは、簡単に出血も起こります。

最近では、使い捨ての道具も増えてきて、歯科界全体の感染予防の意識は高くなりましたが、実際に削る機械や、器具のほとんどが、金属製の高精密なもののため、使い捨てにするわけには行かず、滅菌消毒をして、繰り返して使うことになります。

つまり、歯科医院は、手術室なみの感染に対する意識が必要なのです。

萩原歯科の感染対策の例をあげましょう。

高速で回転して歯を削るタービンやエンジンという器械類は、通常の歯科医院で使われるタイプのものでなく、上位機種である2気圧135℃の蒸気による高圧蒸気滅菌器に耐えうるものを揃えています。器具によって、対応可能なものは、高圧アルコール蒸気、2気圧135度でかなり厳密な滅菌を行います。

歯に触れるダイヤモンドバーなども唾液、血液、切削片の滅菌を同じシステムで行います。

高温滅菌ができない器具類は、外科用カテーテルなどと同じ薬液浸漬処理をします。

紫外線滅菌収納庫や超音波洗浄機ももちろん使用しております。


そして、何より大切な分野が
治療室内の手に触れるすべてのもの(たとえばスイッチや、ボタン、レバー、あるいは電話なども含む)への感染対策です。

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感染予防対策で、最も重要な部分は、滅菌消毒の機械にかけることができないスイッチやボタン、レバー部分などです。当院では、それらを低粘着性の保護シートで覆い、患者さん毎に、すべて廃棄、交換していますし、誰か一人が汚れた手で触ってしまうことで、台無しになってしまう部分なので、スタッフ間の連携を徹底させています。

物理的にいくら徹底しても、スタッフの連携とそのためのトレーニングは不可欠です。

そして、電話や引出しの取っ手に気を配らずに徹底した感染予防は語れません。

私は、一度治療に入ると、電話に出ることを極力少なくしています。電話の受話器を触わる前後に、手洗いをする必要が生じるからです。 Fotolia_16338728_XS
緊急の場合は、受付のスタッフに受話器を耳に当ててもらって電話に出ることもあります。どんなばい菌がついているかわからないような電話の受話器を触った手で患者さんのお口の中の治療をすることは決してありません。


治療中、引き出しの開け閉めも、自分の手で行うことはありません。 滅菌器にかけることができない引き出しの取っ手も完全に清潔とは言えないからです。

さらに、多くの方が驚かれることですが、萩原歯科医院では、すべてのタオルも、除菌、洗濯後、さらに、「ケミクレーブ」で高圧アルコール蒸気滅菌をしています。

患者さんの周りを、徹底して清潔な環境に保つ、そのエネルギーと、スタッフ全員の努力が見えないところで毎日毎日行われて初めて、患者さんのための『真に“ 清潔 ”な歯科医院』を維持しています。



萩原歯科医院では日曜歯科相談を開いています。


どこで相談したらよいかわからない、
どういう治療が良いかわからない、
など、歯に対する不安、悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜歯科相談会をご利用ください。

次回は、9月4日に行います。
その次は、9月25日を予定しています。

日曜歯科相談は、お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、人数が限定されております。

ご希望の方は、お早めにお電話でお問い合わせください。
0120-185-255

*日曜歯科相談は、相談のみの場合、無料で開催していますが、患者さんご自身のお口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、口腔内診査などを行って、具体的なお話をすることも可能です。その場合は下記の費用がかかります。ご了承ください。(2011年8月現在)
簡易診断料 5,250円   




メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
http://www.ireba-implant.com/

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。最高の治療を自信を持って提供し、家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指しています。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子


dentalhagiwaradentalhagiwara at 08:45│コメント(0)良い歯科医院、良い歯科医の選び方 | 知って得する歯科の知識

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