2012年03月05日

麻酔の注射をするとき、M歯科衛生士の手が、そっと患者さんの手に添えられたとたん、患者さんの表情がふっと和らぎました。

ご機嫌いかがですか。
今日は、ある日の診療室のひとコマ、麻酔が大嫌いな患者さんの話をいたします。
その患者さんは、萩原歯科に来院される多くの患者さん同様、歯科治療に対して、大きな不安を持っていました。

日曜相談から始まって、一連の検査、コンサルテーションの手順を踏んで、ようやく、「もう一度、今度こそ歯科治療にしっかりと取り組んでみよう、」と決心されて治療が始まった方でした。

が、実際の治療で、麻酔の注射をする段になると、とても緊張されているのが、手に取るようにわかります。
表情がこわばり、「痛いですか?すぐに済みますか?」と何度も質問をしてきます。
今までの治療が相当大きなトラウマになっているのでしょう。

その日、患者さんには、治療が始まる前、担当のM歯科衛生士から丁寧な、わかりやすい説明があり、さらに、優しい声掛けがありました。
「○○さん、麻酔の注射で痛い思いをされたことがあって、心配なんですね。」
「そうなんです。とっても嫌なのです。M衛生士さん、そばに付いていてくれませんか?」
「大丈夫ですよ。そばにいますよ。」

となって、始まった麻酔注射でした。

M歯科衛生士の手が、患者さんの手に、そっと添えられました。

そのとたん、患者さんには、安心した表情が浮かび上がり、治療後には、「まったく痛くなかったです。これなら、何回でも麻酔注射をしてもらっても大丈夫です。」と明るい表情でお帰りになりました。

『手当て』 という言葉があります。今ほど医療技術が発達していなかった昔、おなかが痛い、足が痛いなどという時に、とりあえず真っ先にできることは、痛いところに優しく手をあてて、さすることでした。
もちろん、それだけで治るものばかりではありませんが、優しく手を添えてもらうことで、心の不安は確実に少なります。

不安で不安で仕方がない患者さんに、M衛生士は思わず手を添えてくれたのでした。

確かに、歯科治療には、技術、知識、経験が必要です。

萩原歯科の歯科麻酔は、多くの方から「まったく痛くなかった。」「いつ注射をしたのですか?」と言われるような、痛みの少ない技術がありますが、患者さんの緊張を取るのは、技術的な問題だけではありません。

真に患者さんのことを思い、心を寄り添わせる歯科衛生士たちの存在が、それ以上に大きいことも事実です。

今まで歯科嫌い、歯科恐怖といった患者さんが、ここでお口の健康を取り戻し、元の明るい健康な生活を取り戻していかれますが、そのための心の支えに、歯科衛生士の存在が欠かせません。

Mさんを始め、優しい気持ちで患者さんに心を寄せる歯科衛生士の存在は、萩原歯科医院の大きな財産です。


「ずっと歯科医院に行っていないので、どうしたら良いかわからない。」
「どこで相談したらよいかわからない。」
「どういう治療が良いかわからない。」
など、歯に対する不安、悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜歯科相談をご利用ください。

「初めて聞きました。」
萩原歯科に初めて来院された患者さんの多くが口にするセリフです。
健康なお口の状況を獲得し、維持するための正しい情報をお伝えすることも、歯科医師として大切にしていきたい分野です。


日曜歯科相談は、お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、人数が限定されております。
開催予定日、予約状況などについては、診療時間内にお電話でご確認ください。
0120-185-255

*日曜歯科相談会は、相談のみの場合、無料で開催していますが、患者さんご自身のお口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、口腔内診査などを行って、具体的なお話をすることも可能です。その場合は下記の費用がかかります。ご了承ください。(2011年8月現在)
簡易診断料 5,250円   


東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子




dentalhagiwaradentalhagiwara at 13:04│コメント(0)ある日の診療室のひとコマ │

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