2011年07月

2011年07月29日

「歯の状態の悪い人の総医療費の平均(約3万2500円)は、悪い人(約6万6700円)のほぼ半分…富山地方鉄道健康保険組合」

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

今日も、引き続き、日本経済新聞でシリーズ化されている「歯磨きの底力」をもとにして、それから発展した、口腔ケアの重要性についてお知らせいたします。


7月27日の記事によると、厚生労働省の歯科疾患実態調査(2005年)では、4ミリ以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、働き盛りの40歳以上に急増し、45~54歳で約4割、55~64歳で約半数に達しています。

また、神戸製鋼所東京本社での、取り組みも紹介されていました。
歯科検診や、啓発活動の徹底することで、
40歳以上の社員の歯周病(歯肉炎を除く)を持つ人の割合が、1993年の58%から、2010年には8%にまで減ったそうです。


このような、歯科保健指導の意義については、
東京医科歯科大学時代から親交の深い、加藤元(日本IBM 健康保険組合予防歯科、日本産業衛生学会歯科保健部会長)氏も以前から各方面で発言しています。

成人の歯科疾患への取り組みを強化することは、労働現場の不利益さえも減らすことができる大変重要な課題だというものです。

加藤元氏らは、
ウ蝕(むし歯)および歯周病は、日本の就業成人の約9割近くがかかっている有病率の非
常に高い疾患であることに注目し、
そのため、全医療費に歯科医療費が占める割合も高いこと、
口腔のトラブルが労働損失にもつながっていることも研究し、
歯科健康保険指導の徹底に力を注いでいます。

なかでも、発症や進展が就業年齢に一致している歯周病には、特に指導に力を入れています。

私たちもかねてよりお伝えしているように、
歯周病は、重篤になるまで歯肉出血程度の症状しか自覚されず、気づかぬうちに重症化していき、結果として歯を失う大きな原因となる、静かな病 「silent disease」つまり、自覚しにくい静かに進行していく病気です。


また、歯周病は、重症化すると全身の健康にも影響を及ぼす可能性がある疾患ですが、
軽症なうちには、その大半が適切な歯科保健習慣、すなわち、ご自身でのコントロールが病気の進行を止めることに、大変有効です。
加藤氏らは、早期のうちに職域で疾患を認識してもらい、これに対する予防法を学習してもらう機会を設けることで、大きな成果を上げているようです。

若い方の歯周病治療前後の写真
診療室での治療とともに、患者さんのホームケアの協力が大きな力になる。

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歯周病を繰り返さないこと
歯周病に罹ってしまった場合の治療例
歯周病と全身疾患の関連など
萩原歯科医院の歯周病サイトに詳しく掲載されていますので、ご一読下さい。

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/


歯周病は、それ自体の問題だけではなく、実は、冠をかぶせた後や、インプラント治療などが、長くお口の中で機能していくためにも、決して見過ごしてはいけない病気です。


また、歯周病も、ある一線を越えてしまうと、歯周病だけの対応だけではなかなか良い結果を出すことができません。

若い方も、軽症だからと歯周病を軽んじるのではなく、高齢になった時に健康なお口の状況を維持するために、早い時期から歯周病対策をすることが必要です。

歯周病で歯を失った方、噛めない方、など、萩原歯科医院では、多くの重症の患者さんが来院され、歯の悩みを解決しています。

どこで相談したらよいかわからない、
どういう治療が良いかわからない、
など、歯に対する不安、悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜相談会をご利用ください。

次回は、7月31日、
その次は、8月7日に行います。
その後は、診療所の夏季休業になりその後の開催は8月の下旬になる予定です。

日曜相談は、お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、人数が限定されております。

ご希望の方は、お早めにお電話でお問い合わせください。
0120-185-255



歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
http://www.ireba-implant.com/

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子


dentalhagiwaradentalhagiwara at 07:34│コメント(0)歯磨きの底力 │

2011年07月28日

「歯周病が糖尿病を悪化させる。」
「糖尿病の人は、そうでない人に比べて2~3倍歯周病になりやすい。」
「今や、歯周病は糖尿病の6番目の合併症と言われています。」

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

冒頭の話は、7月26日日本経済新聞夕刊に、徳島大学大学院の永田俊彦教授が徳島大学病院の「糖尿病教室」で患者や家族に向けて語りかけた内容として、記載されています。

歯周病を治療すると、糖尿病の血糖値が改善されることも知られています。


今日も、今週、日本経済新聞でシリーズ化されている「歯磨きの底力」7月26日版をもとに、口腔ケアの重要性についてお知らせいたします。


新聞記事でも述べられていますが、歯周病は、歯肉、歯根、歯槽骨などの歯周組織に起こる進行性の細菌感染症で、多くの成人がかかっている病気です。
歯肉に腫れや出血がおこる歯肉炎は、成人の約8割が罹っているとも言われています。

歯周病は、歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)にたまった歯垢(しこう・プラークとも言う)が、大きな原因です。

この歯垢、漢字を眺めると、歯についた汚れのように感じるかもしれませんが、実は、1ミリグラムあたり1億~10億個もの細菌が含まれているものです。

歯周病になると、歯を支えている歯槽骨が溶けて、歯そのものは何のダメージも受けていないのに、ぐらぐらになり、最終的には自然に抜けてしまうこともあります。

失われた骨はもとに戻すことができないうえ、ひどい痛みなども少なく進行するため、"静かな病"とも言われています。

歯周病は、歯周組織が、細菌の攻撃に対して、免疫機能を働かせて防戦するものの、過剰な免疫反応が続いて、免疫物質が自らの歯槽骨を溶かして進んでいきます。


歯周病の治療は、歯科医院での歯石の除去や歯根面の処理を進めるとともに、ホームケアとしての家庭での歯磨きを主体とする口腔ケアが欠かせません。
歯石


また、治療の前後での歯周ポケットの深さを測定すること、治療によってどれくらい改善されたか、または、どこが不十分か、をしっかりと確認して、全体のポケットの数値に改善が見られるまで治療を繰り返すことが必要です。


歯周病治療の本当の話、
歯周病を繰り返さないこと
歯周病だからと言ってすぐに抜かずに、検査や治療を行うこと、
歯周病と全身疾患の関連など
萩原歯科医院の歯周病サイトに詳しく掲載されていますので、ご一読下さい。

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/


歯周病治療でも、やはりホームケアは大切。

「たかが歯磨き、されど歯磨き」
です。

歯磨きは、大きな底力を秘めています。



今日は、一般的な歯周病のお話でしたが、
個別に歯の悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜相談会をご利用ください。

次回は、7月31日、
その次は、8月7日に行います。
その後は、診療所の夏季休業になります。

日曜相談は、お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、人数が限定されております。

ご希望の方は、お早めにお電話でお問い合わせください。
0120-185-255



歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
http://www.ireba-implant.com/

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子

dentalhagiwaradentalhagiwara at 01:19│コメント(0)歯磨きの底力 │

2011年07月27日

歯や口の衛生管理を行うことで、特に高齢者などの方の肺炎のリスクを減らすことができます。
今日は、今週、日本経済新聞でシリーズ化されている「歯磨きの底力」をもとに、口腔ケアの重要性についてお知らせいたします。

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。


日本経済新聞の記事にも書いてありますが、今、被災地では、お年寄りらの誤嚥性肺炎の問題を解消するために、口腔ケアが重要視されています。

震災直後は、さまざまな大きな問題が起こり、歯や口のケアまでは、なかなか手が回りませんが、実は、口腔ケアは健康維持に大変大きな力を発揮します。

記事は、大学のチームが、南三陸町の避難所や民家、気仙沼市の福祉施設に口腔ケアの活動を行っているとのことでした。


もともとお年寄りは、嚥下機能が低下しており、口腔内の衛生環境が悪化すると、口の中の細菌が肺に入り、肺炎のリスクが一気に高まります。

特に、災害時には、口腔ケアがどうしても難しい状況になります。
阪神大震災の時にも、多くの災害関連死を招きました。

社)日本口腔ケア学会
http://www.oralcare-jp.org/
では、災害時の口腔ケア・歯科治療 平易な「Q&A」として、
わかりやすくまとめた解説が掲載してあります。


大規模災害時の歯や口の衛生管理は、命に直結する緊急対策と認識されていますが、
実は、日常的にも、口腔ケアは誤嚥性肺炎を防ぐために大変有効です。


高齢者の施設や病院に入院している患者さんの口腔ケアについて、
日常の口腔ケアをきちんと行うことで、肺炎の患者数が劇的に減ったという報告は、たくさん出されています。

もし、ご家族に、飲み込む力が弱くなってきたお年寄りや、何らかの病気で嚥下しにくい方がいらしたら、
少しだけでも口腔ケアに心を配ることで、肺炎のリスクを減らすことが可能です。

私の親も高齢で少し離れたところに住んでいますが、1週間に一度訪ねて行って、歯磨きを行います。

高齢になったからと言って、歯磨きが一人でできないわけではありませんが、
年齢が上がるにつれて、手の動かし方も以前のようにはできなくなってきているので、
私が、丁寧に時間をかけて奥の方の歯や、歯の裏側などをきれいにしてきます。

歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間の汚れも落としてきます。


口腔ケアは、本来は毎日行うことがベストですが、
私が歯磨きをしていなかった頃に比べると、
たとえ1週間に一度でも、丁寧な口腔ケアの継続で、明らかに歯肉の炎症がなくなりました。
口の中のネバつきもなくなりました。

不思議なことに、歯磨きやぶくぶくうがいを繰り返すことで、日頃使わない口の周りの筋肉を使うために、
口の周りの皮膚の張りが戻り、飲み込みの力も少し戻ってきました。

「たかが歯磨き、されど歯磨き」
です。

歯磨きは、大きな底力を秘めています。


今日は、一般的な、歯磨きのお話でした。

ご自身の歯の悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜相談会をご利用ください。

次回の日曜相談会は、7月31日に行います。
お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、
人数が限定されております。

残り枠は、あとわずかですが、ご希望の方は、お早めにお電話でお問い合わせください。
0120-185-255



歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
http://www.ireba-implant.com/

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
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「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子


dentalhagiwaradentalhagiwara at 19:12│コメント(0)歯磨きの底力 │

2011年07月16日

将来を見通した長持ちのする治療法を探るためには、いくつかの治療を組み合わせる必要が出てきます。歯の状態がある一線を越えると、一つの専門知識だけでは対応が難しく、トータルに考える診断力が必要とされます。このところ、そういった、あちこちの歯が悪くなってしまった患者さんの相談が増えています。

治療1

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。



最近、相談希望の患者さんがさらに増え、遠方からも暑い中、わざわざ来院してくださいます。

相談の患者さんが増えることは、
「おかげさまで」と言うべきなのかもしれませんが、
こんなにも歯で困っている患者さん、しかも、
ほとんどが本当に大変な状態の方が、次から次へと多くいらっしゃるのを目の当たりにすると、
歯科医師は他にもたくさんいるはずなのに、と複雑な気持ちにさせられます。


多くの患者さんが
「私のように歯が悪い患者は、先生も見たことがないと思いますが…」
と、切りだします。

「大丈夫です。
萩原歯科医院には、たくさんの重症の方が来院されていますので、
まず驚くことはありません。」と私が答えると、
ほっと、患者さんの表情が緩みます。


そうした相談を続けている中で最近、特に気になるのは、トータルの診断力の必要性です。

患者さんのお口の状態が、ある一線を越えてしまうと、
あらゆる分野の知識と治療経験を持った歯科医師でないと、
お口の中全体の治療がうまくいかない場合が、しばしば起こります。


人間の口の中は、歯周病だけに罹(かか)るわけではありません。

虫歯に対する知識も必要です。

歯周病治療の後で、審美的な詰め物をしなければならない場合もあります。

セラミックの冠を作る場合もあるでしょう。

噛む力を考慮して、セラミックよりも割れにくい材料を検討する必要性も出てくるかもしれません。

ブリッジが必要かもしれません。

入れ歯になるかもしれません。

入れ歯だけでは対応できない場合も多く、
インプラントの技術も欠かせません。

骨が少ない場合に対応するインプラントの最新の技術の習得も必要です。

矯正治療もできなければ、なりませんし、
予防や、メインテンスが不足していては、お口の健康の維持は不可能です。


ここで、ある患者さんのお話をしましょう。
この方は、ある歯科大学の歯周病科に通院されていましたが、抜かなければならない歯も何本かありそうでした。
歯周病治療後にどういった治療法で治していくか、歯周病科の主治医に相談をしても、はっきりとした展望が見えなくて、不安を覚えて来院されました。

歯科大学は最新の研究や治療が行われる専門性の高い施設です。

専門の治療分野についてはおそらく開業医では太刀打ちできないほどの素晴らしい成果を上げていることだと思います。

しかし、ある一線を越えてしまった状態のお口になると、
歯周病だけでは対応しきれなくなることが、よく起こります。
歯周病治療そのものは、もちろん不可欠ですが、その後に進んでいく治療を把握しながら進めていくことも重要な要素です。

歯周病治療後の義歯なり、インプラントなりの治療法を長持ちさせるために、または、うまく機能させるために
・どの位置の歯を残す必要があるか、
・どの歯が、長持ちする治療の「カギ」を握る歯になるか、
・無理に残すことが義歯やインプラントに対して悪影響を及ぼさないか
など、あらゆる状況について、検討をしながら一つ一つ決める必要が生じてきます。

もちろん、そういったことも他科の先生とのコミュニケーションを取りながら見事にされていく歯科医師もいらっしゃいますが、
残念ながら、うまくいっていない場合もあるようです。

専門医の治療を受けているが、将来的な見通しについて、話を聞くことができない、との理由で、少なくない人数の方が相談に来院されています。



インプラント専門医に通われた患者さんも
片方の顎は、インプラントで良いものの、もう片方の顎は入れ歯治療になり、入れ歯が全くうまくいかないことから、相談に見えました。

あるいは、
インプラントはうまくいったものの、その歯と噛みあうもう一方の顎の歯の歯周病治療が行われていなかったために、歯周病にかかっている歯がインプラントの歯に負けてしまって、悪化した方もいます。
インプラントをしたら、その歯以外の部分がどうなるかまでも考える必要があるのです。

治療すべき点が、インプラントだけ、という場合には、あまり問題は起こらないと思います。

が、ある一線を越えてしまっているお口の状態では、
「歯周病治療も必要、」
「入れ歯治療も考えなければならない、」
「必要とあれば部分的な矯正治療も行ってから最終のものを作る必要がある、」
などという場合が多いのが実情です。

せっかく治した治療がすぐに使えなくなることがおきないように、
慎重に、トータルで考えることが欠かせません。



歯科治療は、掛け算だと、私は考えています。

萩原歯科は、大学や、ある専門性の高い分野を持つ歯科医師のように、一つ一つの分野のレベルが100点だとは、もちろん思っていません。
りっばな技術や知識を持った歯科医師はたくさんいると思います。

しかし、私は、一つのことだけに突出するだけでは、難しい症例には太刀打ちできないと思っています。
歯周病も、入れ歯も、インプラントも、予防も、審美も、メインテナンスも、すべての分野で、80点の合格点以上を取れるように研鑽を積んでいなければ、やり直しのない治療、長持ちする治療をすることはなかなか難しいと思っています。

実際に、相談に来院される患者さんの多くは、すでに治療をされている方ばかりです。
しかも、比較的短い期間でやり直す必要が出てきているようです。


具体的に、掛け算の話を少ししてみましょう。

例えば、インプラント治療が100点以上の力を持っていても、
歯周病治療や予防のレベルが0点に近かったら、その方のお口の治療は、長持ちするかどうかわわからない、という懸念が出てきます
つまり、私が考える「長期間のお口全体の健康維持」としては、あまり高いレベルの治療にならない、と思います。


長くなってしまいました。
まだまだお知らせしたい話がたくさんあります。

虫歯治療の新しい考え方が2000年に国際歯科連盟から出されたものの、まだ、「黒くなっているから削ろう」という治療も行われているようです。
本当に削って治療をする必要があるかどうか、その基準が新しくなり、
以前は削っていた虫歯も、削ることによる弊害を考慮するようになりました。

「歯の色が少し変わったからと言って、すぐに削って詰めるのは待ってください。」
といった、虫歯治療の話もお知らせしたい分野です。

その一方で、
歯を残すことをまず考えることが基本ですが、意味もなく残しておくことで顎の骨を失ってしまう場合もあります。
抜きたくないお気持ちもよく理解しつつ、ある一線を越えてしまった歯周病の歯を残すことの弊害があることもお知らせしたい分野です。


また改めて、ご報告いたします。

歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。


歯科について、こんなことを相談してもいいのだろうか、
誰に相談したらよいだろう、と悩んでいる方は、
どうぞ、一度、萩原歯科医院の日曜無料相談会をご利用ください。

次回は、7月24日に日曜相談会を予定しています。
お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、
人数が限定されております。

ご希望の方は、お早めにお電話でお問い合わせください。
0120-185-255

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
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歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/





「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子


dentalhagiwaradentalhagiwara at 12:38│コメント(0)知って得する歯科の知識 | 長持ちする歯科治療を目指すシステム

2011年07月13日

先日のメインテナンスに来院されたAさん。20年目のブリッジもインプラントも、何の問題なく機能しています。
この調子なら、まだまだ使い続けることができそうです。
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ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

今日は、25年前、重症の歯周病で、近所の歯科医院で総入れ歯を宣告された46歳のAさん、71歳の今もご自分の歯で健康に生活している様子を報告します。

25年前、大学に勤めていた時に、重症の歯周病で、近所の歯科医院で総入れ歯を宣告された46歳のAさん(男性)を担当することになりました。

その時に、指導を受けていた先生から
「難しい症例だが、歯周病治療をすれば、総入れ歯にしないでも大丈夫、歯を残してブリッジによる治療をすると良いだろう」
と言われ、患者さんと相談をいたしました。


抜いて、総入れ歯にすれば、見た目にはとてもきれいな口元を作ることができました。
その一方で、何とか歯を残すことも可能なくらいの歯を支える骨が残っていることも、検査をしてみて、明らかになりました。

ただし、ブリッジ治療をすることになると、歯周病が進んでいるために、すでに歯の長さが長くなってしまっていて、歯の根元まで冠をかぶせることはできません。
また、ブリッジ治療をした後の毎日のお手入れが大変難しくなるという問題もありました。

患者さんは、審美的に十分な美しさを回復できないこと、毎日のお手入れが難しいこと、も納得して、ブリッジを希望されましたので、その方針でブリッジ治療を進めていきました。

年齢的なこと、話をするときや笑う時に、あまり歯を見せる口元にならなかったことも、ブリッジ治療が可能になった一つの要因です。

その後、私たちは萩原歯科院を開業のため勤めを辞めましたが、開業して3年目の1992年、52歳になったAさんが萩原歯科医院を受診してくれました。

来院時の状態がこの写真です。(Aさん 52歳)
歯の根元まで審査するための大きく唇を上げて撮影していますが、実生活では、歯の根元まではまったく見えません。
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大学で治療をしたブリッジは十分に機能していましたが、材料が一般的なものであったため、色が悪くなっていました。

歯周病治療は、定期的にメインテナンスをしなかったことから、下あごの奥の歯を支える骨がなくなっていることがレントゲンでもよくわかります。
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右下奥歯、左下奥歯の部分を拡大した写真
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徹底した検査をして、歯種病治療をやり直し、使えなくなった下の左右の奥の歯をインプラントに変え、改めてブリッジを作り直ました。
治療を終えてメインテナンスにいらした時、1996年、Aさん 55歳の時の写真です。

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長澤4



2011年、71歳の現在まで20年間、ご自身の歯を維持しながら、なんでも噛める生活を送られています。

最近の写真です。
歯の根元まで冠はかぶせていませんが、ホームケアとメインテナンスで、まったく問題なく使い続けることができています。
長澤5


Aさんは、45歳の時に総入れ歯になるかも知れないところでしたが、71歳の今も、ご自分の歯で健康に生活しています。
しかも、1992年に行った治療が、20年後の今でも、まったくやり直しをせずに、機能し続けているのです。


これには、ホームケアをしっかりと行ってくださったAさんご自身の日々のお手入れの協力なしには絶対に不可能なことでした。

それとともに、長い期間にわたって、治した状態を維持できるような治療を、歯科医師が提供できることが不可欠です。

20年前のAさんの治療は、2週間に1回の通院ですが、インプラントを行ったこともあって、何か月もかけての、大がかりな治療でした。
Aさんも大変だったことと思います。

でも、インプラントもブリッジも、歯周病も、総合的に考慮した治療を行うことで、それを20年以上維持できていることに、私は、意味を感じます。

一度直したら、もう歯科治療をやりたくないのは、患者さんとして、当然の思いでしょう。
それに、歯科医師として、応えていきたいと思います。


長期にわたって機能し続ける治療を行うためには、
しっかりと検査をして、どの歯がどれくらい機能するか、的確に診断する能力が必要です。

また、
・どういう治療をしたら、どのようなストレスが歯にかかるか

・どのような設計をしていれば、万が一、歯が弱くなった時に、やり直しをしないで対処できるか

・長い期間維持するために、メインテナンス時にどのようなプログラムを行う必要があるか

・メインテナンスの間隔は何か月が最適か

など、他にもいろいろな事項のすべてに対応できる知識と技術と経験がないと、長期間の健康の維持は難しくなります。

そのために
新しい考え方が次々に出てくる歯科界ですので、勉強を怠ることはできません
診療をしながらの研修会参加は、ほとんどプライベートな休みがないほどです。

しかし、
何十年にもわたって、治療をやり直すことなく、維持している患者さんがAさんの他にも大勢いらっしゃることは、
歯科医師として、私の宝物です。

幼いころから萩原歯科医院に通っていて、虫歯ゼロのお口を維持している高校生、大学生達も、私の財産です。

前述のAさんは、今でもなんでも噛めて、大変お元気で、旅行などを楽しんでいらっしゃいます。


ところで、この10年ほど、なぜか、萩原歯科医院には、他の歯科医院で手の施しようがないと言われた、という患者さんが大勢来院されます。

今まで歯で本当に苦労された方が多く、来院されて、ここの歯科医院のシステムや理想とするやり直しのない治療の話を聞くと、
みなさん同じように
「もっと早く来院すればよかった」と、おっしゃいます。


歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、悩んでいた患者さんの表情が、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。


歯科について、こんなことを相談してもいいのだろうか、
誰に相談したらよいだろう、と悩んでいる方は、
どうぞ、一度、萩原歯科医院の日曜無料相談会をご利用ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

噛めない入れ歯は意味がない
http://www.ireba-info.jp/

不安の少ないインプラント
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」という新しい選択肢
http://www.ireba-implant.com/

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/





「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子

dentalhagiwaradentalhagiwara at 21:33│コメント(0)長期間保たれている治療例 | 歯周病治療例と患者さんの声