歯周病の本当の話

2011年09月04日

秋の味覚が楽しめる季節、食を堪能する季節ですが、
東京医科歯科大学の和泉雄一教授によると、
歯周病で「上下左右28本すべての歯の歯茎がひどく腫れた状態は、口の中に手のひら大の腫物があるのと同じ」だそうです。
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お口の健康は大丈夫ですか?

歯を失う原因の1位は、「歯周病」
赤ちゃんからお年寄りまで、日本人の7割が患っている「国民病」である、として記事が始まっています。高校生の半数も歯茎の腫れがあるというのですから、まさに「国民病」です。

最近は、口の中の歯周病菌が体内に侵入し、血管を詰まらせるなど、歯周病が動脈硬化、糖尿病を悪化させるという全身への影響もわかってきています。

世界中の研究者は、体の血管のどこかに歯周病菌がいるに違いないと、探しているそうです。( 東京医科歯科大学の和泉雄一教授 談 )

歯周病の恐ろしさは、目立った自覚症状がないことです。
痛みもなくじわじわと蝕まれていき、多くの方が患っていても気づかずにいるのです。

歯周病菌そのものが症状を引き起こすより、体の防御反応で歯を支える骨まで溶かすのですが、歯がぐらついて慌てて歯医者に駆け込むころは、歯周病はかなり進行、しかも、一度失ったの骨を修復するのは難しい。
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そして、口の中で歯茎の腫れや骨の分解を引き起こした化合物は、血液に乗って全身を巡り、糖尿病や動脈硬化など、生活習慣病の進行に関わります。

世界の疫学調査でも
重病な歯周病によって
狭心症や心筋梗塞など心疾患のリスクは2倍
がん発症リスクも2倍
妊娠女性の早産で低体重児を産むリスクは何と5倍との報告もあります。

(参考 http://www.shisyuubyou.com/kanren.html )


予防と対策は、口の中を健康に保つことに尽きます。

ただし、毎食後に歯を磨いていても、歯垢(プラーク)が除去できていない人も多いのです。
歯ブラシが当たらなければ、歯垢は落ちませんが、いくら時間をかけても歯ブラシが当たらなければ意味がありません。
「自力で汚れを完全に取り切るのは、限界があり」ます。
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歯周病対策として、歯科医院での定期的なクリーニングが必要になります。

何も自覚症状がないときから定期的に診てもらうことが、歯科医院の上手な利用法です。

通院の習慣を確立する必要がある
記事は、そう締めくくられています。



私も、その考えに同感です。
ただし、患者さんにとっては、歯科医院は、痛くなったら行くところ、しかもできればなるべく行きたくないところ、という思いでしょう。

なぜ、痛くもないのに歯科医院に行くのか、
定期的なクリーニングが、高齢になっても、自分の歯で食べるために、どれほど有効なことか、
お知らせすることが歯科医師側の取り組みとして、必要だと思っています。


どこで相談したらよいかわからない、
どういう治療が良いかわからない、
など、歯に対する不安、悩みをお持ちの方は、どうぞ、萩原歯科医院の日曜歯科相談をご利用ください。

「初めて聞きました。」
萩原歯科に初めて来院された患者が、何度も口にするセリフです。
健康なお口の状況を獲得し、維持するための正しい情報をお伝えすることも、歯科医師として大切にしていきたい分野です。


日曜歯科相談は、お一人の患者さんに約1時間の時間を取って、じっくりとお話を伺いますので、人数が限定されております。
開催予定日、予約状況などについては、診療時間内にお電話でご確認ください。
0120-185-255

*日曜歯科相談会は、相談のみの場合、無料で開催していますが、患者さんご自身のお口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、口腔内診査などを行って、具体的なお話をすることも可能です。その場合は下記の費用がかかります。ご了承ください。(2011年8月現在)
簡易診断料 5,250円   




メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

入れ歯治療特設サイト
「噛めない入れ歯は意味がない」
http://www.ireba-info.jp/

インプラント特設サイト
「不安の少ないインプラント」
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」併用治療特設サイト
http://www.ireba-implant.com/

歯周病治療特設サイト
「歯周病だから 抜く、その前に」
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院特設サイト
「やり直しのない歯科治療を」
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。最高の治療を自信を持って提供し、家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指しています。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子

dentalhagiwaradentalhagiwara at 07:14│コメント(0)

2011年01月09日

ろうばい冬の陽だまりの中で、蠟梅(ろうばい)のつぼみが大きく膨らんでいるのを見つけました。

蝋細工のような花びらの蠟梅の花は、キンと張りつめた冷たい空気を和ませるふくよかな優しい香りをあたりにふりまき、寒い中にも春の訪れが近付いていることを知らせてくれます。

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

さて、昨年より始めた日曜相談会には、毎回多くのお問い合わせがあり、歯のことでお悩みの方がずいぶん遠方より相談にお見えになります。

お子さんの矯正治療から、高齢のお母さまの入れ歯の悩み、または、今通院中の歯科医院の治療法について疑問がある方など、相談の内容は様々です。

そういった中で、最近気になるのが、歯周病の相談です。

このところ、テレビ番組や雑誌で歯周病を取り上げることが多くなったせいでしょうか、そういった情報に出合って、自分のお口の状態に目を向けてみて、自分は歯周病かもしれないと、歯科医院を訪れる方が以前よりずいぶん増えてきました。
これは、とても喜ばしい傾向だと私は歓迎しています。

歯周病は、ひどい痛みもなく進行していく病気で、silent disease(静かな病)と言われています。
ひどい症状はないものの、きちんとした治療とその後のケアを怠ると、歯を支える骨が失われて、歯が抜けてしまうという恐ろしい病気でもあります。

萩原歯科に相談に来られた方の何人もの方から、次のような言葉を何度も聞きました。

「歯周病だから、もう総入れ歯しかない、と言われました。」
「歯周病だから、もう手の施しようがない、と言われました。」
「歯周病科だら、抜いてインプラントしかない、と言われました。」

本当にそうでしょうか?
歯周病は、確かに治療をしなければ確実に進行していきます。進行のスピードは、一部の歯周病を除けばゆっくりで、歯を支える骨は10年、20年という単位で少しずつ失われていくものです。が、治療をしなければ確実に進んで行く病気でもあり、放っておけば確かに歯を失うこともある恐ろしい病気です。

しかし、歯周病にかかっている歯がすべて残せないわけではありません。
歯を支える骨が、3分の2以上失われていると、残すのは難しいと言われていますが、治療と、患者さんの口腔ケアの協力と、歯科医院での定期的な専門的クリーニングを行えば、歯を失うことは少ないと思います。

実際に、萩原歯科では、重症の歯周病でかなり骨を失った患者さんでも、治療をしっかりと行い、口腔ケアと定期検診で、もう20年近くそのままの歯を維持している方がたくさんいらっしゃいます。

また、不幸にして、いくつかの歯を失った方も、すぐに総入れ歯になるはずもありません。

歯周病は、お口全体が同じように悪い状況に進むわけではなく、ある歯は重症な歯周病でも、それ以外は中程度であったり、一部は健康な状態である、など、歯周病の程度が混在するものです。

さらには、1本の歯でも、頬の側と舌の側では、歯周病の程度が違うというように、同じ歯でも部位によって程度が違うというのが、ほとんどです。

萩原歯科医院では、1本の歯の周囲を6か所、お口全体で28本の歯があるので、一人のお口の歯周病の程度を調べるのに、6×28=168か所の歯周ポケットの検査をして、状態を把握し、治療の計画を立てていいきますが、それぞれに適切な治療法を行えば、歯周病=すぐに総入れ歯という式ができるはずはありません。

ご自身の歯を残すことができれば、残します。
歯を失った場合は、インプラント治療をすることも可能です。
入れ歯の治療を選択する場合もあるかもしれません。

歯の治療には、いろいろな方法があります。

本当にこの方法しかないのか、もう、だめなのか、など、どんなことでも不安に思ったら、ぜひ、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。納得ができいなければ、サードオピニオンを受けても、それでも納得ができなければさらに意見を求めていくことも必要でしょう。歯科医院によって、歯周病に対するとらえ方や治療のアプローチはさまざまです。大切なご自身の歯を守るために納得できる歯科医院を探すことは必要なことだと思います。

そして、実は、治療よりももっと大切なことは、治療後のアフターケアです。

どんな治療にも言えることですが、私は、治療は終わってからが勝負だと、思っています。

悪い状態のお口を、ある程度きちんとした状態に直すことは、割に簡単なことだと思います。が、その状態をどれだけ長く維持できるかが、歯科医師としての腕だと思っています。長く持たせるための治療法の選択、メインテナンス(定期検診)システムの充実を、私は、自分の歯科医院で何より大切にしています。

まずは、ご自身の歯周病の程度、部位などをしっかりと検査してみることが、治療の第一歩です。

そして、治療について、よく話を聞いてみましょう。
必ず、解決策は見つかると思います。


もし、相談する歯科医院がない、という方は、当院の日曜相談会をご利用ください。
メールまたは、お電話でご予約をお取りいただけます。

電話 0120-185-255
メール相談窓口
http://www.shisyuubyou.com/soudan.html

歯周病についての情報は、萩原歯科医院の歯周病サイトに、わかりやすい説明が記載されています。興味がある方はどうぞご一読下さい。

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

もし、他の分野でも、何かお悩みがあって、相談したいことがありましたら、どうぞ、メール相談や、予約による無料相談をご利用下さい。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)

萩原歯科医院は、歯科医師である自分が受けたい歯科治療、家族にも行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られています。

噛めない入れ歯は意味がない(入れ歯の悩みを考える 改訂版)
http://www.ireba-info.jp/

不安の少ないインプラント
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」という新しい選択肢
http://www.ireba-implant.com/

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子


dentalhagiwaradentalhagiwara at 12:43│コメント(0)

2010年11月19日

CR195_L診療所のある池袋から山手線で3つ目、駒込に江戸時代に柳沢吉保によって造られた「六義園」があります。

今、六義園では、紅葉のライトアップ中。ハゼやモミジが見頃です。

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

さて、この秋、9月から10月にかけて、テレビで「歯の健康」についての特集が、しばしば取り上げられました。
知覚過敏、歯周病、歯周病と全身疾患の関係などが、人気番組で放送されたため、多くの方が、お口の健康に関心を持ったことと思います。
当医院にも、テレビの放映後、たくさんの方からお問い合わせが寄せられました。

萩原歯科医院では歯周病の重要性が今ほど知られていない頃から、徹底的な歯周病治療を専門的に行い、予防とメインテナンスのシステムを構築してきました。
特に、確実な治療とメインテナンスシステムによって、健康な状態を長く維持している患者さんが大勢いらっしゃいます。
当院の歯周病治療については、下記の歯周病専門サイトで詳しくご覧いただけます。
http://www.shisyuubyou.com/


さて、番組のすべての内容が完璧に科学的根拠に基づいているわけではありませんが、番組の内容について、簡単にご紹介しましょう。
番組のURLも併記いたします。詳しくは、そちらからアクセスしてください。


NHK総合 ためしてガッテン 2010年9月22日放送
痛!歯がしみる割れる 本当は怖い!知覚過敏
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20100922

この番組では、知覚過敏について、「歯周病」と「くいしばり」から検証しました。
昔は、歯の根元が削れる原因として、強い力で行う歯磨き、ということが言われていましたが、最近は「くいしばり」による、歯の根元のひずみが原因と言われてきています。

結論として出された下記の内容は私たちも大切に思っている事項です。

●歯磨きは、回数より質
最低1日1回、特に寝る前の歯みがきはみがき残しなく、完全に歯こう(プラーク)を取り除く。

●歯磨きの道具を増やす
歯と歯の間もきちんとみがくため、デンタルフロスや歯間ブラシが効果的。

●定期検診
定期的に歯科医院に通うことが大切。目安は半年に1回。(個人差があるので、歯医者さんの指導に
従って下さい。)



たけしの健康エンターテーメント テレビ朝日 2010年10月12日放送
気は口から始まっていた!緊急 家庭でできる 口の中ドック2時間スペシャル
http://kenko.asahi.co.jp/broadcast_dtl.php?broadcastId=32

この番組では、「歯周病」について取り上げるとともに、歯周病と糖尿病などの全身疾患とのつながり、さらに、意外に知られていない舌癌などについても放送されました。
舌癌については、当院のブログでも、取り上げていますので、ご覧ください。
http://www.hagiwaradental.com/archives/cat_43136.html


NHK総合 あさイチ 2010年10月27日放送
ガッテンコラボ・大人のオンナの美歯道
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2010/10/27/01.html

この番組では、「大人の歯のトラブル」を取り上げて、「歯ぐきやせ」や「歯の削れ」の発見から、「歯周病」や「知覚過敏」について取り上げています。



いずれにしろ、お口の健康は、何かトラブルがあった時に歯科医院に飛び込むというのではなく、予防や、定期的な検診に行くことが重要です。

もし、何かお悩みがあって、相談したいことがありましたら、どうぞ、メール相談や、予約による無料相談をご利用下さい。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)

家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている萩原歯科医院。

歯に関する様々な悩みのある方は、医院特設サイトをご覧ください。

「入れ歯+インプラント」という新しい選択肢
http://www.ireba-implant.com/

入れ歯の悩みを考える
http://www.ireba-info.jp/

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/

インプラントが不安な方へ
http://www.implant-info.jp/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子

dentalhagiwaradentalhagiwara at 22:12│コメント(0)

2010年09月16日

ガラスのブドウようやく秋の気配が感じられるようになりました。信州では、本格的な葡萄の出荷が始まったと、知人から便りが届きました。今年は、暑かったので、甘くおいしい葡萄になったとか。ほっとした様子が伝わってきました。
ごきげんいかがですか。
東京 池袋 萩原歯科医院 萩原です。


最近、口臭についてのお問い合わせが大変多く寄せられます。

そして、その中の何人かの方は、実際に相談に来院されました。


そうした中、口臭を考える上で、歯科医師がまずとるべき基本的な対応が行われていないケースがいくつもあることに驚きました。

今日は、正しい口臭対策についてお話いたします。

相談にみえた患者さんの中には、口臭対策として、歯科医師がまず行うべき基本の処置が不十分なまま、(比較的高価な)特別な(効果があると言われているらしい?)歯磨き粉や、うがい液(リンス液)の継続使用を勧められた方もいらしゃいました。

もちろん、効果が上がらなかったため、相談にみえたのです。

私は、歯科医院として、あまりにも当然すぎる、そして、あまりにも基本すぎる内容なので、わざわざブログに書いて、皆さんにお伝えする必要もないことかと思ってきましたが、やはり、歯科医院によっては、口臭対策として、最も基本的な部分をおろそかにしている事実を目にしてしまいましたので、受診する患者さん側の知識として、知っておいたほうが良い、正しい口臭対策についてお伝えします。


まず、
口臭には、次の3つの種類があります。

1・誰にでもある生理的口臭
  (朝起きた時、空腹時、月経時、緊張時、加齢など)
2・治療が必要な病的な口臭
3・実際には臭わない心理的な口臭


その中で一番多いのは、2・治療が必要な病的な口臭 です。

そして、病的な口臭の原因の90%は口の中にあるといわれています。
虫歯や口腔軟組織疾患、口腔悪性腫瘍などが上げられますが、
その中でも、歯周病が最大の原因です。

また、病的な口臭は、口以外の原因、たとえば、鼻疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、糖尿病、尿毒症、肝臓病などの全身の病気やストレスが原因で起こることもあります。



口臭の対策として、
まず、歯周病の第一の原因でもあるプラーク(歯垢)を落とすことから始めなければなりません。


つまり、口臭対策の第一歩は、
何よりもまず、
歯の汚れ・プラーク(歯垢)を完全に取り除くこと、
正しい磨き方を身につけることと、専門的なクリーニングです。


虫歯治療、不良な治療のやり直し、舌苔の除去なども、もちろん必要になるかもしれませんし、ひょっとしたら、全身的な病気の有無も調べなければならないかも知れません。
が、まず、歯垢や歯石をきちんと落とすことをしないで、次に進むことは無意味です。


一般にプラーク(歯垢)と言われている歯の汚れは、簡単に言うと、膨大なバイ菌とそれが作り出すネバネバした分泌物の集まりです。

萩原歯科医院では時々患者さんのプラーク(歯垢)をプレパラートに乗せて、顕微鏡で拡大してみていただきますが、ほとんどの方が、その中で大量にうごめく細菌の姿に驚かれます。

時には、こんなものが自分の口の中にいるかと思うと気持が悪いと、おっしゃる方もいます。

そして、お口がきれいな方は、その細菌を探すのが難しいくらい数が少なかったり、細菌を見つけても、動きが鈍い状態です。
が、口臭で悩んでいる方の多くは、とても活発な大量の細菌がお口の中に存在しています。


このプラーク(歯垢)、
実は、歯ブラシや補助用具、専門的な清掃機器などの、道具や機械を使って、きちんとこすり落としたり、かき落とさない限り、お口の中からなくなりません。

プラーク(歯垢)はバイオフィルムというもので守られ、歯に強固に付着しています。
そのため、抗生物質や殺菌剤などが効きにくく、また、水に溶けない性質のため、お口をゆすいでも、うがいをしても取れないのです。


ちょうど、台所やお風呂の流しの排水溝の汚れと同じと考えてください。
台所用の強力な薬剤を使っても、スポンジでこすらない限り、しっかりすっきりとは落ちないものです。

歯の汚れも同じですし、
一度落としたからと言って、定期的なお手入れをしないと、また、こびりついてしまうところも同じです。


また、歯の場合、家庭内での歯磨きだけでは、どうしても届かない部分があり、取りきれない汚れが残ります。
それは、歯科医院で専門家によるクリーニングが必要です。

さらに、必要になるのが、きれいなお口の状態を維持するために、その方に合った、その方の歯ブラシの動かし方の癖や、歯並びの状況にあった、その方にとっての正しい歯磨きの方法を身につけることです。


歯磨きの指導は、一度ではうまくいきません。
話を聞いただけでは、実際にはできません。

自動車の運転と同じですね。
いくら本を読んでも、一度教えてもらっても、運転できるようになるには、教習所に通い、繰り返し学ぶ必要があります。

しかも、一度できたと思っても、運転しないと、うまくできなくなってしまうところも同じです。



ここまでやって、お口の環境をきれいにしてもなお、口臭が治らないときに、初めて、次の段階の治療を考える必要が出てきます。

私は、口臭対策のために、口腔清掃と歯磨き指導をきちんと行わずして、やらなくても良い「昔の、あっていない治療(往々にして歯科医師が指摘しますが…)」のやり直しなど、全く無意味だと思っています。
むしろ、やるべきではないでしょう。

(誤解しないでいただくために申し添えると、もちろん、やり直しが本当に必要な治療もあります。)


同じように、お口の中を徹底的にきれいにしないで、特別な口臭対策と称して、高価な歯磨き剤や、歯科用リンス液を使用する必要もないと思っています。


プラーク(歯垢)は歯に強固に付着していて、抗生物質や殺菌剤などが効きにくく、また、水に溶けない性質のため、お口をゆすいでも、うがいをしても取れないのです。


お口の中の対応をしてもなお、口臭が治らない場合は、
「鼻疾患」「呼吸器疾患」「消化器疾患」 「糖尿病」 「尿毒症」 「肝臓病」などの全身の病気があるかもしれません。専門の科を、きちんと受診しましょう。

また、 ストレスをなるべく少なくするような生活を心がけましょう。

特有なにおいのある食べ物(にんにく・ねぎなど)を偏ってとらないことも、心がけるとよいでしょう。





口臭は様々な人間関係に影響を及ぼすこともあります。
でも、対策の基本は実は、とても地道な基本的な方法です。

歯磨きの方法は、元に戻りやすいものです。
定期的にチェックを受けましょう。
歯磨きだけでは取り除けない汚れを専門的なクリーニングで定期的に取り除きましょう。




口臭については、萩原歯科医院の歯周病サイト、口臭のページにも詳しく出ています。
ご覧ください。
http://www.shisyuubyou.com/kousyu.html





家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている萩原歯科医院。

歯に関する様々な悩みのある方は、医院特設サイトをご覧ください。

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http://www.ireba-implant.com/

入れ歯の悩みを考える
http://www.ireba-info.jp/

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/

インプラントが不安な方へ
http://www.implant-info.jp/




「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子



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