長期間保たれている治療例

2011年07月13日

先日のメインテナンスに来院されたAさん。20年目のブリッジもインプラントも、何の問題なく機能しています。
この調子なら、まだまだ使い続けることができそうです。
BlogPaint

ご機嫌いかがですか。
萩原歯科医院 萩原です。

今日は、25年前、重症の歯周病で、近所の歯科医院で総入れ歯を宣告された46歳のAさん、71歳の今もご自分の歯で健康に生活している様子を報告します。

25年前、大学に勤めていた時に、重症の歯周病で、近所の歯科医院で総入れ歯を宣告された46歳のAさん(男性)を担当することになりました。

その時に、指導を受けていた先生から
「難しい症例だが、歯周病治療をすれば、総入れ歯にしないでも大丈夫、歯を残してブリッジによる治療をすると良いだろう」
と言われ、患者さんと相談をいたしました。


抜いて、総入れ歯にすれば、見た目にはとてもきれいな口元を作ることができました。
その一方で、何とか歯を残すことも可能なくらいの歯を支える骨が残っていることも、検査をしてみて、明らかになりました。

ただし、ブリッジ治療をすることになると、歯周病が進んでいるために、すでに歯の長さが長くなってしまっていて、歯の根元まで冠をかぶせることはできません。
また、ブリッジ治療をした後の毎日のお手入れが大変難しくなるという問題もありました。

患者さんは、審美的に十分な美しさを回復できないこと、毎日のお手入れが難しいこと、も納得して、ブリッジを希望されましたので、その方針でブリッジ治療を進めていきました。

年齢的なこと、話をするときや笑う時に、あまり歯を見せる口元にならなかったことも、ブリッジ治療が可能になった一つの要因です。

その後、私たちは萩原歯科院を開業のため勤めを辞めましたが、開業して3年目の1992年、52歳になったAさんが萩原歯科医院を受診してくれました。

来院時の状態がこの写真です。(Aさん 52歳)
歯の根元まで審査するための大きく唇を上げて撮影していますが、実生活では、歯の根元まではまったく見えません。
長澤1

大学で治療をしたブリッジは十分に機能していましたが、材料が一般的なものであったため、色が悪くなっていました。

歯周病治療は、定期的にメインテナンスをしなかったことから、下あごの奥の歯を支える骨がなくなっていることがレントゲンでもよくわかります。
長澤2

右下奥歯、左下奥歯の部分を拡大した写真
BlogPaint

BlogPaint

徹底した検査をして、歯種病治療をやり直し、使えなくなった下の左右の奥の歯をインプラントに変え、改めてブリッジを作り直ました。
治療を終えてメインテナンスにいらした時、1996年、Aさん 55歳の時の写真です。

長澤3

長澤4



2011年、71歳の現在まで20年間、ご自身の歯を維持しながら、なんでも噛める生活を送られています。

最近の写真です。
歯の根元まで冠はかぶせていませんが、ホームケアとメインテナンスで、まったく問題なく使い続けることができています。
長澤5


Aさんは、45歳の時に総入れ歯になるかも知れないところでしたが、71歳の今も、ご自分の歯で健康に生活しています。
しかも、1992年に行った治療が、20年後の今でも、まったくやり直しをせずに、機能し続けているのです。


これには、ホームケアをしっかりと行ってくださったAさんご自身の日々のお手入れの協力なしには絶対に不可能なことでした。

それとともに、長い期間にわたって、治した状態を維持できるような治療を、歯科医師が提供できることが不可欠です。

20年前のAさんの治療は、2週間に1回の通院ですが、インプラントを行ったこともあって、何か月もかけての、大がかりな治療でした。
Aさんも大変だったことと思います。

でも、インプラントもブリッジも、歯周病も、総合的に考慮した治療を行うことで、それを20年以上維持できていることに、私は、意味を感じます。

一度直したら、もう歯科治療をやりたくないのは、患者さんとして、当然の思いでしょう。
それに、歯科医師として、応えていきたいと思います。


長期にわたって機能し続ける治療を行うためには、
しっかりと検査をして、どの歯がどれくらい機能するか、的確に診断する能力が必要です。

また、
・どういう治療をしたら、どのようなストレスが歯にかかるか

・どのような設計をしていれば、万が一、歯が弱くなった時に、やり直しをしないで対処できるか

・長い期間維持するために、メインテナンス時にどのようなプログラムを行う必要があるか

・メインテナンスの間隔は何か月が最適か

など、他にもいろいろな事項のすべてに対応できる知識と技術と経験がないと、長期間の健康の維持は難しくなります。

そのために
新しい考え方が次々に出てくる歯科界ですので、勉強を怠ることはできません
診療をしながらの研修会参加は、ほとんどプライベートな休みがないほどです。

しかし、
何十年にもわたって、治療をやり直すことなく、維持している患者さんがAさんの他にも大勢いらっしゃることは、
歯科医師として、私の宝物です。

幼いころから萩原歯科医院に通っていて、虫歯ゼロのお口を維持している高校生、大学生達も、私の財産です。

前述のAさんは、今でもなんでも噛めて、大変お元気で、旅行などを楽しんでいらっしゃいます。


ところで、この10年ほど、なぜか、萩原歯科医院には、他の歯科医院で手の施しようがないと言われた、という患者さんが大勢来院されます。

今まで歯で本当に苦労された方が多く、来院されて、ここの歯科医院のシステムや理想とするやり直しのない治療の話を聞くと、
みなさん同じように
「もっと早く来院すればよかった」と、おっしゃいます。


歯の悩みは、
大変デリケートな部分を含み、お口の悩みがなくなると、悩んでいた患者さんの表情が、驚くほど明るく変わります。

患者さんの明るい表情が長期間続くような治療、それこそが、歯科医師としての本当の技量であり、歯科医師としての使命だと私は思っています。


歯科について、こんなことを相談してもいいのだろうか、
誰に相談したらよいだろう、と悩んでいる方は、
どうぞ、一度、萩原歯科医院の日曜無料相談会をご利用ください。


メール相談も行っております。
(下記サイト内、相談のページからどうそ。)

*なお、お口の中の状態についての簡易診断がご希望の場合は、レントゲン撮影をして具体的なお話をすることもできますが、その場合は費用がかかりますので、ご了承ください。


萩原歯科医院は
やり直しのない治療を目指して、
家族に行かせたい歯科医院をコンセプトにして、作られている歯科医院です。

下記の、医院特設サイトもご覧ください。

噛めない入れ歯は意味がない
http://www.ireba-info.jp/

不安の少ないインプラント
http://www.implant-info.jp/

「入れ歯+インプラント」という新しい選択肢
http://www.ireba-implant.com/

まだ間に合う歯周病治療とアフターケア
http://www.shisyuubyou.com/

私の家族に受けさせたい歯科治療 萩原歯科医院
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hagiwara/





「萩原歯科院10の約束」
1 高い技術を追求します
2 痛くない治療にこだわります 
3 長くもつ治療をおこないます
4 予防を重視した治療方針を提案します
5 優れたメンテナンスシステムを追及します
6 安全な治療環境のため感染予防を徹底します
7 患者さんを待たせません
8 わかりやすく、詳しい説明をおこないます
9 プライバシーを尊重します(個室)
10 マナーを重視し、人間尊重の院内教育を継続します

歯科医師にとっても、歯科衛生士にとっても、歯科助手にとっても、自分が行きたいと思える歯科医院。自信を持って家族や大切な人に来ていただけるような、誰にでも誇れるホスピタリティーに満ちた歯科医院を目指します。



東京 池袋 萩原歯科医院

          萩原 眞
          萩原 麗子

dentalhagiwaradentalhagiwara at 21:33│コメント(0)